
インドネシアの有名メーカー「Indomie(インドミー)」は2016年にセルビアに工場を設立し、現地生産を行っている。
東南アジアで有名なインドミーだが、セルビアで作られたものは味が違うのか?
そこで、今回はセルビア版のインドミー3種類を食べ比べてみた。
試したラーメン

今回は、セルビアのスーパーで手に入る以下の3種類を食べ比べてみた。
- 特製チキン味(Special Chicken)
- ビーフ味(Beef)
- 野菜味(Vegetable)
なお、セルビアではこのほかに「チキン味(Chicken)」も販売されている。
① 特製チキン味(Special Chicken)

パッケージには「Special Chicken」と書かれているが、いわゆる日本の「チキンラーメン」とはかなり異なる印象。
成分

調味粉:塩、うま味調味料(グルタミン酸ナトリウム)、砂糖、酵母エキス、胡椒粉、香料、玉ねぎ粉、生姜粉、チリパウダー
調味油:精製パーム油、玉ねぎ
レビュー

スープを飲むと、スパイスが効きすぎた東南アジアの風味が広がる。
チキンの旨みは感じにくいが、チリパウダーが効いており、ピリ辛でクセになる味。
日本のチキンラーメンのような「鶏ガラの旨味」ではなく、スパイスの風味が前面に出たエスニックな味わい。
②ビーフ味(Beef)

他の2種類と違い、調味油が入っておらず、シンプルな構成。
成分

調味粉:塩、うま味調味料(グルタミン酸ナトリウム)、砂糖、酵母エキス、胡椒粉、ネギ粉、酸度調整剤(クエン酸)、ニンニク粉、セロリ粉、カラメル色素、チリパウダー
レビュー

スープの色は少し濃いめ。
ビーフの風味は控えめで、3種類の中では一番シンプルであっさりしたテイスト。
③ 野菜味(Vegetable)

他の2種類と異なり、黄色っぽい調味油が入っているのが特徴。
成分

調味粉:塩、うま味調味料(グルタミン酸ナトリウム)、砂糖、酵母エキス、胡椒粉、玉ねぎ粉、香料、ネギ粉、ニンニク粉、セロリ粉、チリパウダー
調味油:精製パーム油、玉ねぎ、ニンニク、レモングラス、レモンリーフ
レビュー

一口食べて、独特な香草の風味が広がる。
おそらく、レモングラスやレモンリーフの香りが特徴的なのだろう。
パクチーのような独特の香りがあり、東南アジアのエスニックテイストが最も強い。
クセがあるため、好みが分かれそうな味。
作り方

袋の裏には、以下のように作り方が書かれている。
鍋で作る場合:沸騰したお湯(300ml)に麺とスープを入れて煮る。
- ただし、煮る時間の記載がない。
- 実際に作ってみたところ、5分でちょうど良い固さになった。
電子レンジで作る場合:「300mlの水を850ワットで5分加熱する」と書かれているが、具体的な手順が不明。
インスタントヌードルの感想

3種類を食べ比べた結果、一番好みだったのは「特製チキン味」だった。
辛みとスパイスが効いた東南アジアらしい味わいだった。
「ビーフ味」は、シンプルな味付けが好みの人に向いている。
「野菜味」は、レモングラスやレモンリーフの風味が強く、東南アジアのエスニック料理が好きな人にはおすすめ。
また、調味油が入っている種類(特製チキン味と野菜味)の方が、全体的にコクがあり、美味しく感じた。
調味油のないビーフ味はあっさりしており、物足りなく感じる人もいるかもしれない。
まとめ
セルビアのインドミーは、東南アジアの味をそのまま再現した「オリジナルテイスト」を保っている印象だった。
セルビアの工場はヨーロッパで初のインドミー工場だが、もしかするとヨーロッパ向けに味を変えるのではなく、オリジナルの東南アジアの味をそのまま輸出する狙いがあるのかもしれない。