イースターに売れるのは卵だけじゃない

ベオグラードには所々に、「ペチェニャ(pečenja)」と呼ばれる肉のロースト(丸焼き)を売る店がある。

扱うのは「豚肉」と「子羊」の2種類のみ。
ロースト肉は、毎朝セルビア西部のチャチャクから届けられる。

チャチャクは、畜産に適した自然環境と、伝統的な調理技術を受け継ぐ職人たちで知られ、「チャチャクのロースト(pečenjara Čačak)」といえば“絶品のロースト肉”としてセルビアでは知られている。

スレムスキ・カルロブチの収穫祭にて

セルビアでは、イースター、スラヴァ、クリスマス、結婚式などの祝祭時に、写真のような丸焼きを準備する。

イースター後の21日の丸焼き肉を予約に来た人

近所にある小さな店も、イースターの予約で一杯とのこと。

ただし当日は「ポスナ(禁食)」として肉を食べないため、翌21日(月)に備えて多くの人が丸焼きの予約に訪れていた。

今朝届いたローストを購入して帰る。

左がポークで、右が子羊。
高山で育った羊は独特の匂いが無いので好まれている。
これをサラダやパンと黙々と食べる。

通常は「レン」という西洋わさびを付けて食べるが、買い忘れたので旦那のお気に入りのわさびを付けて。